8020運動(はちまるにいまるうんどう)とは、満80歳で20本以上の歯を残そうとする運動のことです。
この運動は、厚生労働省や日本歯科医師会により、推進されております。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができるとされています。
では現実はどうでしょうか?
北欧では8020がごく一般的になっているにもかかわらず、日本では「予防歯科」という概念が遅れているため、
全国調査では1人平均40歳代で3本、50歳代で5本、60歳代で12本、70歳代で20本、80歳代で24本の歯を失っているという結果が出ています。
歯が20本以上残っていることにより、噛めるということだけでなく、噛むという脳への刺激により、20本以上の歯を持つ高齢者はそれ未満の人に比べ、活動的で、寝たきりとなることも少ないなど多くの報告がされております。
では何故、年齢を重ねるごとに、歯を失ってしまうのでしょうか?
若いうちに歯を失う原因は虫歯がまずは挙げられます。中高年以上になってきますと、歯周病で歯がぐらぐらになってしまうのです。
当院では80歳になられても、20本以上の歯を残しておられる方々を地元歯科医師会の協力のもとに表彰しております。
こちらをご覧ください。
今までは、むし歯や歯周病で歯が痛くなってから歯医者さんに行き、それから治療を行うという流れが多かったと思います。
しかしそれでは、だんだんと大切なご自身の歯を失うこととなってしまいます。
虫歯部分を削って詰めて、また虫歯になって削って詰めて…を繰り返しますと、最終的にどうなってしまうかはご理解いただけると思います。
これからの歯科治療は、虫歯や歯周病で悪くなった部分を治療するのではなく、いかに健康な状態を長く維持する事ができるかが重要なことだと考えられています。
それが「予防歯科」という考えです。
12歳児の日本人のむし歯保有数を、予防歯科の先進国であるフィンランドの12歳児と比較すると、約4倍になっています。
やはり、その差は「予防歯科」にあると言われているようです。
当院では、患者様ごとに適した予防歯科プログラムを行い、痛みもなく、かえって心地いいとご好評を頂いております。
予防歯科とは現在はもとより未来にも繋がる「究極の無痛治療」ともいえます。
当院では、虫歯や歯周病予防の為PMTCに力を入れております。
PMTCとは、【プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)】の略です。
日本語に直訳すると「歯科専門家による機械的なお口の清掃」ということとなります。
実際にPMTCを経験されると、歯医者のイメージの痛いというものではなく、心地良いと感じられる患者様がほとんどです。